韓国大田に新球場「ハンファ生命ボールパーク」お目見え

大田地域野球ファンの念願だった新しい野球場がオープンした。
大田市は3月5日、ハンファ(韓化)・イーグルスの新しいホーム球場となる「ハンファ生命ボールパーク」の公式オープン式を行った。
1986年当時、ピングレ・イーグルスというチーム名で設立したハンファは、これまで大田の「ハンファ生命イーグルスパーク」をホーム球場としてきた。
同球場は多くの思い出が込められたが、老朽化問題が提起され、2022年3月に新球場建設が始まり、最近、その工事を終えた。
大田市中区府社洞一帯に入った「ハンファ生命ボールパーク」は地下2階地上4階で、スタンドは2万7席。
以前の球場、イーグルスパークと比べて約8000席増えた。また、韓国では初めて左右非対称型グラウンド、高さ8mのフェンス、複層階型ブルペンなども導入した。
野球場に複層階型ブルペンがあるのはアジア初だ。ハンファが1階を使用し、2階はビジターチームが使用する。外部にはメディアグラスが設置され、観衆がブルペンの状況をリアルタイムで確認することができる。イニング交代などの状況では、埋め込まれているLEDで映像が上映される予定だ。
世界初の「野球場内プール」のインフィニティプールも特徴。横15m、縦5mの高さで建てられ、水深は1.5mだ。温水機能も備えており、冬季も含めて365日運営する。
チームが遠征試合の日には飲食物を販売し、大型スクリーンでパブリックビューイングも計画している。
このほか、選手団の施設も大幅に改善された。クラブハウス、室内練習場、ウェイトトレーニング室がすべて最高級に生まれ変わった。 ハンファ側の個人ロッカールームには、靴乾燥機も完備した。
ホームファンの便宜にも気を使った。1塁側にさらに多くの観客席を配置し、電光掲示板もホームファンの向かい側区域に設置した。3塁側には世界初となるインフィニティプール(屋上プール)、芝生席など特化した座席を配置した。内野席は前後の間隔を以前より5センチほど広くした。
ハンファの同球場担当者は「単に野球場だけでなく、市民のレジャー施設としても活用できるように、ハイブリッド型球場を設計した」と述べている。
こけら落としは3月17の三星ライオンズとのオープン戦で、28日にはKIAタイガースと正規リーグホーム開幕戦を行う。また、 7月には2025KBOオールスター戦も行う。

チームのシンボルカラーであるオレンジ色のレンガを主に使った新しいスタジアムロッカールーム

世界で初めて野球場に設置されたインフィニティプール