韓国金メダルラッシュ…ハルビンアジア冬季大会

 2月7日に開幕したハルビン冬季アジア大会のショートトラックで韓国選手団は歴代最多となる金6個、銀4個、銅3個を獲得した。これまでの冬季アジア大会における最高成績は、2003年青森大会の金6個、銀3個、銅5個だった。

 今大会は個人戦での活躍が目立った。女子500メートルと1000メートルで金メダルを獲得した崔珉禎(27)をはじめ、女子1500メートルの金ギルリ(21)、男子1000メートルの張成宇(23)、男子1500メートルの朴智元(29)の4人が表彰台の一番高い所に立った。

 韓国ショートトラックが冬季アジア大会個人戦で金メダル5個を獲得したのは1999年江原大会に続いて2度目。青森大会では男女3000メートルを含む計10種目だったが、今大会では男女3000メートルがなくなり、混合2000メートルリレーが新設され、計9個の金メダルを競った。

 特に、初めて冬季アジア大会の舞台を踏んだ朴智元と金ギルリはそれぞれ金2個と銀2個を獲得し、エースの崔珉禎とともに韓国勢のメダルラッシュを主導した。昨シーズン、国際スケート連盟(ISU)男女シーズンランキング1位で「クリスタルグローブ」を受賞した二人は個人戦だけでなく、リレーでも中枢的な役割を担った。

 2018年平昌五輪と2022年北京五輪の代表選考会で相次いで苦杯をなめた朴智元は、自身初の国際総合大会で金メダルを獲得した。

 大会中、中国に帰化した同い年の林孝俊(リン・シャオジュン、韓国名イム・ヒョジュン)と熾烈な競争を繰り広げた朴智元は、2026年のミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪での活躍に期待が高まる。先月、トリノ冬季ユニバーシアードで5冠に輝いた金ギルリも、自身初の冬季アジア大会で次世代エースとしての実力を発揮した。

 ただ、9日に行われた女子3000メートルリレー、男子5000メートルリレーでは初めてのメダル獲得に失敗した。

 韓国はショートトラック以外でも活躍を見せた。9日のスピードスケート女子500メートルの金旼鮮と女子チームスプリント(金ミンジ、李ナヒョン、金旼鮮)でも金メダルを追加した。

バイアスロンで初の金メダル
 さらに11日にはバイアスロン女子7.5キロスプリントでロシア出身の韓国代表、エカテリーナ・アブバクモワが22分45秒4で優勝した。同競技で韓国勢の金メダル獲得は初めて。これまでは2003年青森大会で男子リレーの銀メダルが最高だった。

 2月11日現在、韓国のメダル数は金12個、銀12個、銅11個で中国に次いで総合2位を維持している。大会前の目標だった金メダル11個を早くも達成した。

女子500メートルと1000メートル、混合リレーで3冠王となった崔珉禎(写真=聯合ニュース)

女子チームスプリント(金ミンジ、李ナヒョン、金旼鮮)で金メダル