在日大韓体育会新会長に宋栄奉氏 「韓国国体、ワンチームで」


 在日本大韓体育会(崔相英会長)は4月20日、第56回定期総会を開いた。崔会長は「7月のパリ五輪に女子柔道韓国代表選手として在日の許海実、金知秀選手が出場する。両選手はメダル獲得に近い。応援団を構成し、素晴らしい結果が出るよう声援を送りたい」と述べた。

 韓国民団中央本部の金利中団長は「スポーツは政治よりも同胞に受け入れられやすい入口。体育会は重要な位置にある。在日の子どもを世界に羽ばたかせたい。民団も全面協力していく」と強調した。同会の宋基泰常任顧問は「スポーツマンシップ、リーダーシップに卓越した崔会長とともに活動して幸せだった」と崔会長に謝意を示した上で「東京五輪で柔道男子銅メダルを取った安昌林に続き、在日の国家代表二人に大いに期待する」と力を込めた。

 任期満了に伴う役員改選では、新会長に宋栄奉(前副会長)を選出し、監事に成正幸、車龍和の両氏を再選した。宋会長は「崔会長、12年間お疲れさまでした。後任の私は責任の重さでつぶれそうだが、韓国国体に向けてワンチームで臨みたい」と決意を表明した。

 24年度第72期の活動方針として、10月11日から韓国・金海市を中心に慶尚南道一帯で開かれる第105回全国体育大会への在日同胞選手団派遣事業、大韓体育会との業務協約書の締結、創立70年記念広報物の製作などを決めた。